2017年3月18日放送の「世界ふしぎ発見!花見が100倍楽しめる!桜をめぐる物語」という番組がありました。その中で、「日本三大桜の名所」のとても美しい光景がありました。
テレビで見るだけでも、あまりの絶景で私自身感動し、これは記事に詳しく残しておきたいと思いました。
① 奈良県 吉野山
出典:http://www.yoshinoyama-sakura.jp/
吉野山の桜は、下千本と呼ばれる山のふもとから、中千本、上千本、奥千本といった具合に、徐々にふもとから頂きへ開花していき、およそ3週間もの間、吉野山を美しく彩っていきます。
山の斜面を色とりどりの桜が織りなし、見事なグラデーションを創り出します!
吉野山の桜のほとんどが、ヤマザクラと言われる種類のものです。赤茶けた若葉をつけると開花する日本の代表する野生種のサクラです。そのため、花びらの色も一本一本趣が違います。
この時期、吉野山は、沢山の人で賑わいます。
そして、道横にある和菓子店などで楽しめるお菓子が、くず餅です。
吉水神社の境内からは、中千本と上千本のサクラが咲き乱れる姿を鑑賞することができます。こちらからの眺めは、『一目千本』と呼ばれていて、吉野の花見のハイライトとなっています。
吉野山のサクラの数は、およそ3万本です。その圧倒的な本数には秘密があるんです。そこには、人々とサクラとの深い関わりが隠されていると言われています。その秘密を解くカギが、金峯山寺(きんぷせんじ)にあります。
この寺は、7世紀後半に開かれました。開かれて以来、修験道の本山として古くから信仰されてきました。このお寺にあるのが、金剛蔵王権現と言われる仏像です。この王権現の御神木が、吉野のヤマザクラなのです。
ここを訪れる山伏やいろんな方が蔵王権現に祈りを込めて、お供えをしてきたのが、吉野山の山桜なのです。
この3万本の山桜は、お参りにきた参拝者によって一本ずつ植えられたものなのだそうです。
吉野山のサクラは、現在も保全活動の一環として、植樹され続けています。吉野山は、場所によってはかなりの勾配がありますが、職人さんの手によって、丁寧に植えられています。
<桜の見頃: 4月上旬~下旬>
② 長野県 高遠城址公園
出典:http://inashi-kankoukyoukai.jp/
長野県伊那市にある、高遠城址公園は、中央アルプスの山々を背に、ピンク色の桜が公園を埋め尽くします。キレイなピンクは高遠の桜の特徴です。アルプス山脈に積雪とのコントラストがとても綺麗です。
出典:https://plaza.rakuten.co.jp/kabegamimura/diary/201004210000/
公園の桜は、西側にかつてあった藩士の乗馬練習場『桜の馬場』に咲いていた木々を、明治8年ころに移植したものが根源とされています。現在は、樹齢130年以上のものが20本、50年以上のものが500本、30年以上のものが300本に、若木が680本の約1500本が咲き誇ります。
こちらの桜は、高遠固有の、タカトオコヒガンザクラという品種で、県の天然記念物に指定されております。花自体は小さめなのですが、枝に付く花数花数が多く、色味は赤が強いのが特徴です。そのため、満開のときは公園全体が濃いピンク色に染められたような景色が拡がります。
<桜の見頃: 4月中旬>
LINK: 高遠城址公園さくら祭り2017
LINK: 高遠城址公園 2017年の開花情報
③ 青森県 弘前公園
出典:http://www.hirosakipark.jp/sakura/category/cherryblossom
弘前公園の桜の始まりは古く、正徳5年(1715年)に、津軽藩士が京都から25本のカスミザクラを持ち帰ったのが始まりと言われています。現在は、ソメイヨシノをはじめ52品種、約2600本もの桜が園内にあります。
園内には、天守、城門、石垣、濠、池、朱い欄干の橋など多彩な風景が楽しめます。
こちらの桜は、花芽から多くの花が咲くことで、ボリューム感たっぷりで密度が濃いのが特徴です。
お堀の水面をピンクに染めた絶景を、花いかだと言われています。
LINK: 弘前公園について詳しくは: 弘前公園
LINK: 弘前さくら祭り2017
2017年度、弘前さくらまつりの日程は: 4月22日~5月7日です!
<桜の見頃 4月下旬~5月初め>
こちらは、吉野山、高遠城址公園、弘前公園の美しい映像です。(16分)
日本三大桜の名所と言われるこの絶景は、私もいつか生きているうちに是非この目で見てみたいと思います。桜の季節、本当に日本に生まれてきて良かったと思う今日このごろです。
海外では、桜をじかに見たい人が沢山います。そんな風景をこの時期に目の前で見れる私達は最高に幸せだと思います!